引っ越し時にピアノを持っていく?売る?費用や注意点とは

引っ越しをする際、ピアノを持っていくべきか売るべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。高額な楽器だからこそ、運搬するには費用や手間がかかります。とは言え、大事なものを売りに出す決断も、そう簡単にできるものではないですよね。本記事では、引っ越しでピアノを運搬する際にかかる具体的な費用の相場や環境面についてのほか、売る際の注意点や買取業者の選び方などをご紹介します。

どちらの場合でもメリット・デメリットがあるため、口コミや周囲の人の意見も聞きながら、環境に合ったベストな選択を探っていきましょう。

引っ越し時ピアノはどうする?

ピアノは非常に繊細かつ重さもある楽器です。引っ越しをする際は、専門の運送業者や引っ越し業者のオプションを選択する必要があります。特に2階以上の場所から運搬する場合は、素人が運ぶと傷が付いたり、振動で音色が変わってしまったりすることがあるため、業者への依頼は必須です。

ただ、高額な運搬費用がかかるデメリットも挙げられます。種類にもよりますが、例えばアップライトピアノの場合だと10km以内で約18,000円、30km以内で約22,000円、グランドピアノの場合だと10km以内で約30,000円、30km以内で約40,000円、エレクトーンの場合だと10km以内で約13,000円、30km以内で約17,000円が相場です。

調律が必要なケースも

ピアノは移動時の振動や湿度、温度によって音色が変わってしまうことが多々あります。そのため、引っ越し先の環境に馴染ませた後に調律が必要になるケースも。費用相場は、アップライトピアノが約12,000円、グランドピアノが約15,000円です。

引っ越しの際に考慮すべきこと

ピアノを引っ越し先へ持っていく場合、事前に考慮すべき事柄を見ていきます。環境面や保管場所などを確認した上で、運搬すべきか否かを決めましょう。

防音対策をする

騒音トラブルを避けるために、引っ越し前に防音対策を練っておく必要があります。1番良いのは楽器OKの物件に住むことですが、難しい場合もあるはずです。その際は、本体から出る音を消して、ヘッドホンから音色を流せる「消音ユニット」を取り付けることをおすすめします。ただ、この機能を追加すると、タッチが重くなったり音が鮮明に聞こえなくなったりする可能性があります。演奏しづらくなる点は大きなデメリットと言えるでしょう。

一時的な保管スペースを検討する

引っ越し先が建設中だったり、整理されておらずピアノを置くスペースがなかったりする場合は、一時的な保管スペースを用意しなければなりません。身内宅や友人宅のほか、トランクルームなどに置くことを検討しましょう。ただ、トランクルームに保管する場合は、空調設備やセキュリティが完備されている場所を選ぶ必要があります。ピアノを保管するための費用が嵩んでしまうことも念頭に置いておくべきです。

思い切って売るのも一つの手

以上のように、ピアノを引っ越し先に持ち運ぶ際はさまざまな問題が発生します。費用面や環境面、場合によってはメンテナンスが必須になるケースもあります。日常的に練習している場合は運搬を検討すべきですが、もう何年も弾いていなかったり、この先使う見込みがなかったりする方は、思い切って売るという選択肢を取るのもおすすめです。

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ピアノを売る際に注意したいこと

適正な価格で売るために、注意したいことをピックアップしました。事前にできることや調べておくべきことを済ませて、引っ越し資金の足しにしましょう。

メーカーや破損状況を確認しておく

ヤマハやカワイなどの国内有名メーカーだと、高値で売れる可能性が一気に跳ね上がります。メーカーと製造番号を調べ、何年に作られたものなのかを調べておくことをおすすめします。製造番号を入力すると一発で詳細が分かるサイトもあるため、ぜひ活用してください。

また、大きな破損があるか否かも買取の際に重要になってきます。特に内部が害虫に荒らされていると買取不可になるケースも。業者に問い合わせる前に、状況確認をしておきましょう。

買取相場を確認しておく

メーカーや製造番号が分かったら、買取金額の相場を調べます。もちろん状態によって価格が変動することもありますが、悪質な業者に騙されないためにも相場は知っておくべきです。中には、相場よりも大幅に低い金額や無料で買い取る業者もいるので要注意です。

付属品を揃えて拭き上げをする

ピアノを売りに出す際は、できるだけ購入当時に近い状態に近づけます。本体だけでなく、椅子や鍵盤カバーなどの付属品も綺麗にして揃えておくのがベストです。本体やペダル部分は専用のクロスで拭き取り、埃が被っていない状態で査定に出しましょう。

買取業者の選び方

高値で売るためには、買取業者をしっかり吟味すべきです。査定依頼はどこに出すべきか、キャンペーンや諸費用、口コミの確認についてご紹介していきます。

一括査定を依頼する

業者を選ぶ際は、一括査定を依頼することをおすすめします。メーカーやモデル名、製造番号などを入力すると、各社から見積もりが届くサービスを実施しているサイトが多数あるので、活用してみてください。複数の業者に依頼し、一番条件が良いところを選びましょう。

買取キャンペーンの有無を確認する

業者によってキャンペーンを実施している場合もあるため、こちらも一括査定の際にチェックしておきたいポイントです。期間限定や初回限定などの条件付きで、買取価格が数パーセント上がることもあります。

追加料金を確認する

運送費や出張査定料、キャンセル料がどのくらいかかるのかも、事前に調べておきたいところです。通常運送費が無料でも、2階以上にある場合や玄関から搬出することが難しい場合だと、追加料金がかかることもあります。北海道や沖縄、離島などにお住まいの方も追加料金がないかチェックが必要です。

サイトやSNSで口コミを見る

実際の利用者による口コミも、詳しく調べておくことをおすすめします。最終的に手元に残った金額はどのくらいか、運送費や出張査定料などはどのくらいかかったかといった点が主なチェックポイントです。口コミを調べる際は、検索して出てきたサイトだけでなく、各種SNSも確認すべきです。サクラがいる可能性もゼロではないため、できるだけ多くの人の口コミを見て客観的な判断を下してください。

古物商許可申請を確認する

古物商許可とは、中古品売買の業務をするために必要な許可です。許可を取るためには、個人の身分証や法人の登記事項証明書などの提出が義務付けられています。認可された個人や法人には番号が割り当てられ、法人の場合はホームページに「○○県公安委員会古物商許可証 第○○号」といったように記載しているはずです。この番号を公安委員会のホームページで検索にかけることで、正式に届け出が出されているかどうかを確認することができます。

まとめ

引っ越しでピアノを持っていく場合、運搬費が最低でも約18,000円~かかってしまいます。2階以上や搬出が難しい場所だと、さらに追加料金がかかる可能性も否めません。長年使っていない場合は、思い切って売りに出してしまうのも一つの手です。

ピアノ買取911では、ヤマハやカワイなどのメーカーのピアノを高値で買い取っています。北海道・沖縄・離島を除いた全国を対象としており、査定や引取りの運賃は無料です。年中無休で9時~20時まで電話受付しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。